いま話題となっている「レッジョ・エミリア・アプローチ」。
実は古くから存在する幼児教育理念のことなのですが、「世界で最も優れた10の学校」に選ばれた学校が取り入れている教育法として注目され、有名となりました。
その教育理念や内容、とても気になりますよね。幼児教育を取り組もうと検討している方は参考にされてみてください。
イタリアで生まれた教育理念
イタリアにある小さな街、レッジョ・エミリアが発祥でその名前がつけられました。街全体で考案された教育理念は世界的にも有名になり、多くの書籍や映像が作られています。
基本の教育理念は「子供ひとりひとりの意思、個性を尊重し、伸ばす」ことです。 子供たちはそれぞれ持ち合わせた個性や能力があります。もちろん違いも生まれますが、それらを大人たちが認めて尊重しながら感性を育てていくことが基本になります。
個性を活かす教育アプローチ
レッジョ・エミリアの教育アプローチは大きく3つ。
自主性・協調性を育てることを目的とした「プロジェクト活動」は、子供と保護者と保育者が同じ立場に立ち、ひとつのテーマをどうするか、対等に細かく話し合いながら成功させていくものです。
次にレッジョ・エミリアの最大の特徴ともいえる「創造的活動」は、美術専門家(アトリエリスタ)と教育専門家(ペダゴジスタ)と共に、実際にアトリエなどで植物などの自然のものを使い、表現する活動です。
子供達の創造力、表現力をしっかり伸ばす教育方法のひとつであり、芸術的感覚も養うことができます。個性を活かす主な活動のひとつでしょう。
最後にレッジョ・エミリアの独自のプロジェクトともいえる「ドキュメンテーション」があります。
日々の教育の中の保育士と子供たちの会話、活動と子供同士の会話や行動を記録します。それはメモや音声や映像として残します。これらをパネル化し、掲示することで保育士も子供も振り返ることができるのです。
そして次の学びへの活かしともなります。 保護者も子供たちがどのように過ごしているのか、確認することができますね。
幼児教育は多種多様、子供に合わせた取り組みを
今回はレッジョ・エミリア・アプローチという幼児教育についてご紹介いたしました。
他にもモンテッソーリ教育など、海外から発信される幼児教育は、視点や考えなどが日本の教育方法とは大きく異なり、驚かされることも多いです。
個性を活かす、創造力を養う、子供と大人が対等、など今まで気づけなかった教育方法があります。 様々な幼児教育がある中で、親である大人が納得でき、そして子供たちが「楽しめる」、無理のない幼児教育を選んでいきたいですね。